ペンチレングリコールという成分が含まれている化粧品は、世の中にたくさんあります。ただ、そのペンチレングリコールという成分がどんなものなのかということは、ほとんどの人がわからないでしょう。実際ペンチレングリコールとはどんなものなのでしょうか?
ペンチレングリコールとは?
ペンチレングリコールという名前をあまり聞きなれていないという方もいるでしょうが、それは多価アルコールの一種になります。性質はグリセリンと似ているところがあり、保湿効果があるのが特徴。さらに、保湿効果だけではなく、殺菌効果もあるので、たとえば刺激が強くなりそうな、防腐剤の量を減らしたい時によく使われるものになります。
グリセリンと似ているとは言っても、その質感は似て非なるもの。グリセリンは、比較的に粘土の高いテクスチャーになりますが、ペンチレングリコールは基本的にはサラサラの質感になっています。保湿効果や抗菌効果、さらにはそのさらっとした質感を活かして、数多くの化粧品に使われているのがペンチレングリコールになるんです。
ペンチレングリコールの美容効果は?
ペンチレングリコールによってもたらすことが考えられる美容効果は、たとえば乾燥肌の改善だったり、あとは肌のたるみの改善、しわの改善などになります。
ペンチレングリコールを配合することで、化粧品などには保湿効果がもたらされます。保湿効果が生むのは乾燥肌の改善。乾燥肌が改善されると、肌のたるみやしわもあわせて改善されることが期待できるんです。そうしたしわやたるみの原因は乾燥であることがほとんどになりますから。
ペンチレングリコールの安全性・毒性は?
ペンチレングリコールは、刺激の少ない成分になります。科学合成物質になるので、もしかしたら安全性が低いのではないか?肌への刺激が強いのではないかと思ってしまうものですが、ペンチレングリコールにおいては、副作用が出たというケースもほとんどないですし、そもそも防腐剤の刺激を減らすために代わりに使われるくらいなのですから、それの刺激が強いとなると意味がなくなってしまいます。安全性は高いと考えて間違いないでしょう。
ペンチレングリコールでアレルギーは起こるのか?
ペンチレングリコールによって、何らかのアレルギー反応が出てしまったというケースもほとんどありません。もちろん、完全にそれが0かと言われれば、とても少ない可能性ではありますが、それでアレルギーが出る可能性もありますし、実際に出てしまったというケースもあります。でも、それでも起こりうるアレルギーは皮膚炎程度です。
これがたとえば他の成分の場合には、もっとアレルギー反応が出る可能性が高いものもありますし、そしてそれによって出るアレルギーが、かなり強いものであるということもあります。そういうものと比べると、はるかに安全性は高く、多くの人が安心してペンチレングリコールが配合されている化粧品を選ぶことができると言えます。
ペンチレングリコール化粧品口コミおすすめランキング2018
透輝の滴
透輝の滴は、ペンチレングリコールだけではなく8種類の成長因子が入った美容液になります。成長因子が肌のダメージケアをしたり、ヒアルロン酸などの生成をサポートして、肌の奥深くの水分環境を整えたりしてくれるというのが特徴。そこに加えてさらにペンチレングリコールなども配合されているため、しっかりした保湿効果や、刺激の少なさが期待できます。
ナールスネオ
ナールスネオは、6種類のヒト型セラミドに加えて、ヒアルロン酸よりも高い保湿効果を持っているプロテオグリカンという保湿成分、さらには京都大学などと共同開発した独自の成分であるナールスゲンという成分などが含まれているエイジングケア美容液。特に目元や口元の気になる乾燥にアプローチすることを得意としています。
天使の美肌クリーム
天使の美肌クリームには、ヒアルロン酸と植物性スクワランが配合されています。オリーブオイルから抽出したそのスクワランによって、さらっとしたテクスチャーのまま肌をしっかりと潤わすことができるようになっています。さらに防腐剤や着色料などは無添加。そのためやはり代わりとなるペンチレングリコールが配合されています。
ペンチレングリコールはどんな化粧品に配合されている?
数多くの化粧品に配合されているペンチレングリコールですが、特によく見られるのはやはりエイジングケア系のアイテムになります。エイジングケア系のアイテムは高い保湿効果を求めているものが多いですから、ペンチレングリコールはピッタリなんです。たとえばエイジングケア系の化粧水だったり、シートマスクや保湿美容液などによく含まれているものになります。場合によっては、洗顔料やクレンジング剤に含まれていることもあるくらいです。
ペンチレングリコールの役割は?
先にも述べてきた通り、ペンチレングリコールには抗菌効果があり、防腐剤の代わりに活用されることがあります。それが、一つのペンチレングリコールの役割と言えます。もちろん、化粧品の保湿力をプラスするという役割もありますが、実はペンチレングリコールの保湿効果はとびぬけて高いわけではありません。だからこの効果で刺激を下げるということと、それプラスでちょっと保湿効果を加えるというのが、ペンチレングリコールの役割になるでしょう。